フィリピンオンライン授業

フィリピンオンライン授業

フィリピンのマクタン島に住む我々の子供はセブ市内の学校に通う子供たちよりも一足先に2021年~2022年の新学期が6月にスタートしました。コロナの影響で昨年度同様私立の学校に通う子供は対面ではなくオンライン授業でのスタートです。海外のオンライン授業がどのように行われているか気になる方にセブオンライン授業の一例を紹介したいと思います。

小学校1年生オンライン授業スケジュール

それぞれの学校によりスケジュールは異なります。就業開始日も学校によって異なります。子供たちが通うマクタン島にある某私立学校の授業は月曜日から金曜日まであり基本的には08:20~16:00までの授業でスケジュールされています。月曜日から木曜日はオンラインで実際に授業を行うのは朝の08:20~13:50までの50分授業を5教科行い、朝4コマ、ランチ休憩12:00~13:00を挟み午後1コマあります。その後はオフラインでワークシートを16:00まで行います。金曜日は学習の遅れを補修するコマがあり、10:20~12:00の2コマがクラブなります。午後には1週間の提出物の確認などです。

フィリピンの義務教育の期間は?

フィリピンの教育制度は義務教育としてKinder2~Grade12までの合計13年間です。幼稚園(kinder2)、小学校Grade1~Grade6、その後高校になりGrade7~Grade12です(ローワーハイスクールとハイヤーハイスクールと呼び方が異なり日本でいう中学と高校という感じです。)それに比べると日本は小学校+中学校の合計9年間なので短いですね。

一日の流れを見てみましょう !

毎週月曜日にはフラッグセレモニーがあります。日本の小学校でも毎週月曜日などに全校生集会のようなものがあったのと同じような感じですが、フィリピンの国歌斉唱をして校歌を歌いまだ1年生なのでクラスメイトと共に体を動かすダンスをしたりします。Grade1 (日本の小学校1年生)ではMTB(ビサヤ語)、FILIPINO(タガログ語)、SIBIKA(歴史)、MATH(算数)、Language(英語の文法)、READING(英語の読み)、SCIENCE(理科)、ChaEd(道徳)、それ以外にMAPH(music音楽/artアート/PE体育/Health保健)があります。面白いのは音楽・アート・体育・保健が1つにまとめられていることでしょうか。教科書が1冊になっています。学校により科目割は異なりますが、子供たちの通う学校では主に月曜+火曜日がMTB/Reading/Math/Filipino/Art or Musicで水曜日+木曜日がChaEd/Language/Science/Sibika/PE or Healthとなっています。金曜日は補習や宿題、クラブの日です。

毎日授業中に行ったアクティビティーをグーグルクラスで提出しなければならず、宿題もグーグルクラスにアップデートされるので提出期限を確認して子供にオフラインの時間には宿題をやってもらいます。

1日のスケジュール

-0820 ~ 0910 1時間目

-0910 ~ 1000 2時間目

-1000 ~ 1020 スナックタイム
スナックタイムは必ずあります。先生も一緒に食べたりしています。
対面の授業だった時にはランチボックス以外にスナックタイム用にサンドイッチを持たせたりしました。
今はオンラインなのでトーストを食べたりしています。

-1020 ~ 1100 3時間目

-1110 ~ 1200 4時間目

-1200 ~ 1300 ランチタイム

-1300 ~ 1350 5時間目

-5時間目以降はオフラインにてワークシート

今日は今週行われるアメージングキッズショーの準備をして午後は過ごしました。
宿題も毎日出されるので宿題をやるのにも時間が取られ、対面の授業の場合多くの学生は朝から夕食前まで勉強の時間に費やしているんではないかなと思います。今は通学する時間が省ける分子供に余裕ができました。

オンラインでも実験や体験はできます

フィリピンの学校では毎年7月はnutrition month(体に良いものを食べる月間)で学校では様々なイベントが行われます。今年はオンラインでも自宅で植物を植える体験をしました。先日このイベントで植えたネギを子供と一緒に食べました。オンラインでも季節ごとのイベントを子供は楽しんでいます。

オンラインでも定期テストはあります

小学校1年生だって定期テストはあります。フィリピンの学校は基本的に新学期が始まると日本の夏休みのように長い休みは学期中にはありません。セミブレイクやクリスマス+ニューイヤーの際に1週間から2週間のお休みがはいるのみです。基本的には年4回の定期テストが行われます。最近1st Quarter Examinationが行われました。

1日3科目のテストを3日間受けます。テストの時間も1教科1時間20分と長いですよね。小学校1年生なのでオンラインテストでは設問を1つ1つ先生が進めていきます。そして終了するとその回答をグーグルクラスルームで提出する流れです。

テスト前にはテストの範囲が発表され何を勉強しなければならないのか教えてくれます。幼稚園のころと違い科目も増えたので小学校の定期テストの準備は大変でした。特に我々は両親共に日本人であることからタガログ語やビサヤ語を教えることができません。家庭教師を雇って教えてもらうしかありませんがオンライン授業中に家庭教師を隣につけることはできないので中学生の上の子に頼むかお手伝いさんに手伝ってもらうしかありません。幸い上の子は生まれてからずっとセブの学校に通っているのでタガログ、ビサヤ、歴史は弟に教えてくれました。

オンライン授業の良し悪し

上の子供はGrade8で日本の中学校にあたる学年で自分でパソコンや携帯を使ってオンライン授業を進めてくれますが、下の子供はオンライン授業が今年2年目になってもGrade1で日本の小学校1年生です。まだまだ1人ではオンライン授業をこなせません。そのため下の子には学校が始まる時間から終わるまで誰かが横について授業を受けさせています。個人的にオンラインで良かったと思う点と残念な点を挙げてみたいと思います。

※フィリピンは就学できる年齢が日本のように4月1日までに6歳になった子が小学校1年生として入学できるという区切りではありません。具体的にいうと義務教育はkinder2(幼稚園)からですのでkinder2に就学できるのは就学開始年度の11月までに5歳になる子が進むことができます。例えば2021年からkinder2に就学できるのは2021年11月までに5歳になる子が進むことができます。そのため就学開始時にはまだ4歳の子もいるということです。我が家では幼稚園の下のナーサリーから学校に入学させていたので日本をベースに考えると1年早い学年に進んでいます。早く就学させる家庭もあれば何らかの理由で就学を遅らせる家庭もあるので同じクラスにいても1~2歳の年齢の差がクラスメートにあるのは普通のことです。

オンライン授業で良かった点

  • コロナの感染拡大を防ぐことができる
  • 世界中どこにいてもインターネット環境があれば受講できる
  • 隣に誰かがいて授業を進めるので自分の子供がどこが分かっていて、どこにつまずいているのか把握できる
  • 先生がどのように教えているのかを一緒に聞いているので子供への教え方がわかる
  • 授業の進み具合をグーグルクラスルームで確認できるので一緒に復習がしやすい
  • 学校までの移動時間がなくなったので平日でも学校の後に遊ぶ時間を子供にあげれるようになった
  • どんな状況で授業が行われているのか見ることができるので教育の質を確認できる
  • 以前よりもクラスアドバイザー(担任)や科目毎の先生とメッセンジャーなどで密に連絡をとるようになった
  • 一緒に勉強している子供たちのことも分かるようになった

様々な利点が挙げられます。渡航規制があり昨年度は子供たちは日本に滞在しながらセブの学校のオンライン授業を1年間受講していました。離れていても授業を受けれるのは有難かったです。そしてもともと我が家は共働きで子供が学校に行ってしまうと学校でどのように勉強しているのかは見る機会は少なく、上の子が一年生の頃は宿題以外は授業中にどうやって勉強しているのかまで把握することができていませんでした。自宅で勉強するようになって子供のどの部分をもう少し伸ばしてあげないといけないのかがはっきり分かるようになった点が一番良かったと思っています。わが子のオンライン授業は録画されたものをオンラインでみてやるのとは違い実際に先生が授業を行ってくれるので対面に近いオンライン授業です。質問があればその場で聞くこともできますし、他の子供たちの意見を聞くこともできます。

オンライン授業で残念な点

  • 小学校低学年までは誰かがオンライン授業を一緒にアシストしてあげる必要がある
  • オンラインでは伝わりにくいこともあり、どうしても家でその部分を補う必要がある
  • 対面でクラスメイトに会うことができないため、協調性や多様性など社会性についての学びが少ない
  • パソコンを見ている時間が長く、外出規制もあるため家の中だけで過ごす日々で視力の低下が心配
  • 対面授業なら学校が面倒みていてくれた部分を家庭で行わなければならない
  • インターネット環境がステーブルでないフィリピンではクラスができないときもある
  • パソコンやスピーカーなど個人負担で準備が必要になる
  • 図画工作などはどうしても親が手を出してしまい子供の想像力や力で完成させる機会が少ない

残念ながらフィリピンはインターネット環境が日本ほど整っていないため雨が降ったり、停電になるとオンライン授業が進められなかったりします。そして常に大人の手が必要になり、自宅で補習をしてあげないと学力の遅れが生じます。友達と休み時間に走り回ったりすることもなくなり、集団学習によって学べる協調性や多様性の取得が難しい点を今は心配しています。

驚きの事実

算数の教科書

昨年は幼稚園、今年は小学校1年の授業を横について子供と一緒に勉強していますが、勉強している内容がとてもハイレベルであることに正直驚いています。タガログ語やビザや語、フィリピンの歴史の授業ではフィリピンの言葉を使用していますが他の科目は基本的に英語です。日本の義務教育で勉強する英語では追いつくことのできない量の英単語を幼稚園から学んでいます。小学校に上がる前から Set A has more apples than Set B (セットAはセットBよりもリンゴが沢山あります)やProper Nouns is particular name of things/ animals / people / places /event (固有名詞は物、動物、人、場所、イベントなどの特別な名称のこと)など既に固有名詞と普通名詞の違いを英語で説明できます。もっと驚くのはMatter undergoes changes → Change in State / Change in Size and Shapeなど物質の変化やPhycical State 物質の状況 Liquid/ Solid/Gasそして物質の特性mass/volumeなどを英語で説明できます。正直中学校になったわが子を教えてあげられるか心配になるレベルを小学校1年からこなしています。早く対面授業に戻ってもらわないと私の学力が追いつきません。そういった実体験を通しフィリピン人の先生に英語のオンライン授業をしてもらうのは日本にいるお子様にとっては有益ではないかと最近感じています。中学校から大学まで勉強してきた私の英語は既にフィリピンで育った中学校2年生の子供に単語量や発音で劣っています。唯一かろうじて勝てるのは日本語と数学ぐらいです。両親ともに日本人であるにも関わらず、多言語を既に話せる子供たちには驚きしかありません。もしも言葉の壁を感じることなく子供には世界中の人と友達になってほしいなどと考えている親御さんがいらっしゃるなら早い段階で多くの言葉が周りで飛び交っている環境に子供を置いてあげるのがいいかもしれません。小さい子供でもしっかりオンライン授業で毎日新しい何かを習得しているのを隣で見ているのでオンライン英会話は役に立つツールであること間違いなしです。

日本では小学生がランドセルに教科書を入れて通学する姿をみますが、フィリピンでは勉強する教科数が多く教科書に各教科のノート、文具などを毎日学校に持っていくのも大変です。対面授業の場合幼稚園生から小学生はスーツケースに教科書を入れて通学しています。オンライン授業のおかげで下の子はまだスーツケース通学をしていません。国によって通学風景も異なりますね。

まとめ

クラスメートの親御さんと話す機会があるときに出てくる言葉は”まるで私たちが一生懸命勉強しているみたいだわ”や”1人分の授業料で2人勉強できていてラッキーね”など授業がオンラインになったことで親の負担が増えたことや子供と一緒に自分も勉強していることへのジョークだったりします。教科書の問題に回答できず親同士で頭を抱えているのは日常です。新しいスタイルで学校で勉強する子供たちは新しい環境に適応する必要があり、自分が子供のころよりも大変だと思います。しかし、コロナでオンライン授業の質は大幅にアップしたと実感しています。対面でなくとも学ぶ姿勢がある子供たちは多くのことを学びオンラインだから世界中のだれとでも一緒に勉強できるそんな環境が整ってきたのは良いことだと思います。気軽にオンライン留学を試みてはいかがでしょうか?

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